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何をしているのだろう、左の肘を机につき、右手にはシャープペンシルを持っていてペン回しをしている。
外を眺めながら考え事をしている雰囲気で、ペン回しを無意識にやっているとしたら器用だ。
斜め後方の廊下側にいる実那都からは、机の上も少しだけ視界に入る。
ノートらしきものは見えるけれど、教科書がないところをみると宿題をやっているわけでもなさそうだ。
だれだろうと目を凝らしたのと同時に、実那都は耳を澄ましたかもしれない。
グラウンドのほうから流れてくる、部活のかけ声や叫び声などの雑音が聞こえるなか、それとは違う声がかすかに混じっている。
メロディを口ずさむようだ――
と思ったとたん、彼がだれかわかった。
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