告白

4/4
前へ
/10ページ
次へ
 藤島くんは少し黙ってから口を開けた。  紳士だからきっと、女の子を傷つけないような断り方を考えているのかもしれない。  きっと告白された数も多かったはず。  嫌な想像が頭の中で広がっていく。 「……そうだね。切り替えないとダメだよね。……いいよ、付き合おう」 「え?」  覚悟していた言葉が返ってこなくて驚いてしまった。 「そんな驚かなくても。皆川さん、面白い子だと思っていたし、俺でよければ付き合おう」  照れくさそうに軽く笑った顔が可愛くて格好良かった。 「あ、ありがとう! よろしくお願いします」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加