少年時代
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少年時代

俺は視線を道に向けると、星也が今にも倒れそうにふらふらと自転車を漕いでいた。 俺は大ちゃんを見た。 そして、二人して笑ったんだ。 俺たちが、通っている小学校の裏手には神社がある。その神社の境内の奥には、昔、殺人事件が起こっていて絶対に通ってはいけないと言われている道があった。その道は明かりもなく、夜はまっくらな舗装のされていない道だった。 俺は星也が怖がるだろうと思い、わざとその道へと向かっていった。 先頭は俺、そのすぐ後ろを大ちゃんが走って、星也が少し離れて走っている。 その道へと近づくと大ちゃんが俺の隣に来た。 『あいつ、この道通ったことあんのかな?』 『ないよ、だってあいつびびりだもん』 俺は星也の怖がる姿を想像して顔がにやけていた。 『かわいそうだから明るい道にしようぜ』 そう言うと大ちゃんは星也の元に行った。 俺は大ちゃんのその行動が煩わしく思った、そして少し意地になったんだ。 『じゃあぐるっと廻ってきてよ、俺は先回りして待ってるからさ』 『みんな一緒じゃなきゃ駄目だよ、』 大ちゃんが自転車から降りると、星也が盛大に自転車を滑らせて転んだのが見えた。 大ちゃんはむっとして俺の事を見た。 『明るい道から行くぞ。今度は俺が先頭な。』 俺と大ちゃんは星也
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