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はてなんだろう。でもとりあえず会いに行ってみよう。
「阪口サンは外で壊れたパソコンの修理をしてますよ、葉子のアネゴ!」
「ああ、はい。わかりました。あとそのアネゴはやめてください」
わたしに頼み事か。葉子はぺこりと頭を下げると部屋を出て階段を下る。
こそこそと忍び足でフロアの様子を窺う。先ほどと違ってがやがや仕事をしているようだった。今の隙に、と施設の外へと飛び出した。
建物を出てすぐに阪口はいた。コンビニの前でたむろをする若者のように座り込みながら、なにやら壊れてしまったデスクトップパソコンと格闘している様子であった。
「あの、お呼びでしょうか?」
「ん? オノ・ヨーコか。ちょうどいいところに来た、助けてくれ」
そう言って阪口は目の前に転がるパソコンの残骸らしき散らばる部品たちを指差した。
「あの、どういう状況ですか?」
「ああ。説明すると長くなるんだが、テレビみたいに叩いて直るかと思ってやってみたらこの有様だ」
なるほど。
ぐしゃぐしゃになったパソコンだったものがあちらこちらに転がっているのは、そういうことだったのか。
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