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朝目覚めると、治郎おじさんの部屋だった。
何か、色々あって疲れた。
ライオネスさんは良い人だし、嫌いじゃないし、むしろ好きだけど、結婚なんてまだ考えられないし。
しかも、ここ日本じゃないし、ライオネスさんは獣人だし。
種族が違うって、どういう事なんだろうか?
ファンタジー小説のように、結婚して子供を作ってって可能なの??
生まれた子供はライオネスさんのように、獅子になっちゃうの???
疑問だらけだった。
『モエー、百面相だね。』
おじさんに笑われた。
『モエーの気持ちがライオネスくんに追い付くまで待たせておけばいいさ。
昨夜、婚姻誓約書が発動しなかったのって何でだと思う?』
『え、、、私の気持ちが決まってないから?』
『まあ、それもあるんだけどね。
ライオネスくん、きみの名前を入れる場所に何て入れてたと思う?』
『ーーー【モエー】?』
『正解。
誓約書はニックネームじゃ発動しないんだ。
君たち二人がまだ完全に寄り添ってないって事だね。』
そういえば、ライオネスさんに名乗ってなかったかも?
おじさんは私の事【モエー】だとか【萌子】って呼ぶけど、ライオネスさんは【モエー】としか呼んだ事が無い気がする。
私の本名、モエーだと思っているの?
『萌子がライオネスくんと生きていく決意が出来たら、本名をフルネームで教えてあげると良いよ。
フルネームは真名だから、無闇に口にしないようにね。』
おじさん、それ、ここに連れて来る前に言っといてよ!
『大抵の事は俺が護ってやれるんだけど、ライオネスくんの事に関しては自信ないんだよね。
彼、無茶苦茶強いだろう?』
そう言って、治郎おじさんは仕事に行ってしまった。
私のせいで呼び戻されてしまったから、忙しそうだった。
スイマセン。。。
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