132人が本棚に入れています
本棚に追加
日本へ一時帰宅する日、ライオネスさんが送ってくれた。
いつものように抱っこして。
うん、もう慣れた。
慣れたらいかんやつだけど、慣れたよ。
だって、私を見つける度に凄い勢いで駆け寄ってきて、有無を言わさず抱き上げるんだもの。
本気で嫌がれば止めてくれるんだろうけど、捨てられた仔犬のような眼差しで見つめられたら、拒否できないんだよね。
好きになったから、しょうがないかなって。
あの見えない階段も、獅子殿の胸に顔を埋めていればあっと言う間に到着なんですよ。
便利と言えば便利かな?
『モエー、やっぱり、俺も行く。
連れて行ってくれ。』
こう言って駄々をこねるのは想像してましたけどね。
『ライオネスくん、だから、キミはこの門、通れないでしょう?
俺の魔力の質と、キミの魔力の質が違うんだから。
直ぐに戻って来るからがまんしてよ。
そんなんだとモエーに嫌われるよ?』
『も、モエー!!
俺を捨てないでくれ!
我慢して待ってるからな!』
『あー、はいはい。』
何か、獅子殿、キャラ変わってませんかね?
こんなになつかれると、ほだされてしまうわ。
最初のコメントを投稿しよう!