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『あら、そお!
ライオネスさんっておっしゃる方が萌子とね~。』
おじさん、私のお母さんに変な事言うの止めてよね!
『ライオネスさんって、外国人?
ああ、ニックネームかしら?』
うん、獅子の獣人ですが。
『随分と情熱的な方なのね!
想われてるのって大切よね~。』
もう、良いでしょう、お母さん。
買い物に行きますよ、おじさん。
ああ、もう疲れる。
それもこれも、全部おじさんが余計な事を喋ったせいなんだからね!!
『そう言えば、お金ってどうなってるの?』
向こうのお金はこちらとは異なるものだった。
日本のお金を持っているとは思えない。
それに私がせっかく就職しても、こちらで買い物出来ないなんて、酷すぎるだろうが。
『え?
お金、あるよ?』
『いや、だから、日本のお金持っているの?
向こうは違う通貨だったでしょう?』
『うん?
自動両替だから大丈夫!』
『は?!』
今、何言った、この人。
自動両替?!
自動通訳みたいなノリで使うなよ!!
『自動両替。
ちょっと魔法が関係しててさ、こっちとあっちの世界を繋げる時に組み込んでおいたんだよね~。』
『まさか、偽造とか、色々ヤバイ事してないよね?!』
『やだな~。
そんな危ない事しないよ。
ただ、世界の理が良いオシゴトしてくれてるだけさ。』
うう、これ、絶対突き詰めちゃいけないやつだよね?
買い物して時間経ったら、木の葉っぱになってましたってならないよね?!
誰か、教えて~~!!!
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