54/56
前へ
/61ページ
次へ
『 持って行く物はこんなものかな? モエー、準備オッケー?!』 『あー、ちょっと待って、おじさん! あ、あのハンドクリームも持って行こう。 そうだ、トイレットペーパーも欲しい。 あそこの紙って、酷すぎよね。 鼻かんだら赤くなるし、ゴワゴワし過ぎよ! 箱ティッシュもいるし、お化粧用のコットンとか、えーと、あ! 生理用品!! 危ない危ない、忘れたら悲惨な事になっちゃうわ!! それから、えーと、、、。』 いるものを集めたら、大量になってきた。 持っていけるかな? おじさんの魔法の袋に入れてもらえれば嬉しいんだけど、食材とか、かなり入れたから入らないかも? うーんうーん、唸っていると、目の前に布がヒラヒラ揺れた。 『?おじさん、何?』 『就職祝い。 萌子の魔法の袋だよ。』 『え! 有り難う!嬉しい!!』 『魔力の量で内容量が変わるから、まだ大して入らないけど、入れてみて?』 『うん! あ~、ドキドキする!!』 一番手前にあったトイレットペーパー12ロール入りを入れようとする。 見た目的には完全に入らない。 けど、、、、、、。 『おじさん、入らない!!』 たったこれだけも入らないなら、普通の鞄と大差無いんじゃないの? 私の魔力って、もしかして零パーセント?! 『萌子、焦らないで。 んー、パソコンとかでデーターしまう時、フォルダ作ったりするだろう? そんな感じで入れる棚をイメージしてごらん?』 うん? えっと、トイレットペーパーは雑貨だから、雑貨の棚にしまう感じ? そう思ったら、突然手に持ってたトイレットペーパーの感触が消えた。 え、入ったの? 魔法の袋をじっと見ると、頭に文字が浮かんだ。 【雑貨ーートイレットペーパー×1】 うん、入ってるよ。 『うおおぉぉぉ!! おじさん、入った!入ったのぉ!!』 『うん、良かったね。 でも萌子、女の子なんだからもうちょっと、おしとやかにね。』 おじさんの好みは知りません!
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

132人が本棚に入れています
本棚に追加