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獅子殿は愛する者の為に世界を救う 『ライオネスくん、西の洞窟で龍が暴れているんだって。 治めて来て~?』 『わかった。』 ジローは俺の弱点を巧みについてくる、 断れば愛する者が危険に晒されてしまうと言うので、俺は直ぐに行動しなければならない。 愛する妻のモエーと、その子供たち。 そう、モエーは俺の子を産んでくれたのだ!! 婚姻し、ギルドの受付で働き、厨房の【献立改革】とやらをする忙しい日々を送っていた。 そんなある日、体調の悪さを訴え、医師にかかると、俺の子を身籠っていたのだ。 ギルドの建物の最上階を全て買い占め、俺たちの家にしようとしていた時だった。 子供部屋を増設し、階段は【魔力えれべーたー】と言うものを付けた。 ジローの力添えにより、設備を調え、出産した時は一生忘れない。 そして、生まれたのは男女の双子だった。 人間の姿で生まれたが、獅子に変体できるかはまだ分からない。 母子共に健康でいてくれれば、何も望まない。 俺の愛しい家族を脅かすものは、瞬殺してみせる。 『ライオネスくんは又、レベルアップしたみたいだね~。 キミ独りでSSS級だよ。 キミに敵うものなんてもう、何も無いんじゃないの? ああ、モエーには敵わないか! ははは、モエーが世界最強だね!』 モエーが世界最強かはどうでもいいが、モエーは世界一可愛くて、愛しい! そして、その子供も可愛い!! 俺は愛する家族の為に、今日も世界を救う!!
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