創星児

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「アレヌ、次はあなたの星を見せてくれますか?」  名指しされた神タマはビクッと肩をすくめ、そろりと伏せていた顔を上げた。 「えっと、僕のは、その」 「どうしました? まさか宿題、忘れたのですか?」 「いいえ、ちゃんと創りました。創ったのですが」 「とにかくお見せなさい」  恐る恐る手を挙げるアレヌ。スウッと現れた惑星は土星のように土色で、どこまでも荒野が広がっていた。生物どころか草木一本生えておらず、大地はひび割れ、大気は淀み、海は枯渇し、まさに死の星と呼んでも差し支えなかった。 「あら? 何も無いではないですか。アレヌあなた、創星活動をサボっていたのですか?」 「違うんです。昨日まではちゃんとした文明が栄えてたんです。けど、何か巨大な爆発音がして、気がついたらこうなってて……」  バツが悪そうなアレヌに、クピオとガオスがため息混じりに言った。 「バカだな。安易に“ニンゲン”なんか創るから滅んじゃうんだよ」 「ニンゲンみたいな身勝手な生物、神様にだって手におえねーよ」  END
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