創星児

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「ヘン、そんな下等な生物だらけの星、たいしたことないぜ。俺様の星の方が凄いぜ」 「あら、じゃあガオスの星を見せてちょうだい」  待ってましたとばかりに手をかざす目つきの悪い神タマ。出現した星は全体的にくすんでいた。理由は惑星の表面が分厚い黒雲に覆われていたからである。  その雲を突き刺すほど高い山々の間を翼を生やした巨大な生物が悠然と飛び、地上ではひとつ目だったり手足が何本も生えていたりと怪しげな生物がうろついていた。 「俺様はカッコいいドラゴンやグロテスクなモンスターが生息するダークファンタジーワールドを創ったぞ。どうだい、なかなかイカスだろ?」 「な、なかなか刺激的ねぇ……。思わず冒険したくなるわ」 「フン。秩序や愛とは無縁で見るからに平和とは程遠い世界ですね」 「なにぃ!?」  目から火花を飛ばすクピオとガオス。女神は苦笑いを浮かべつつ、更にその隣の神タマに目をやった。
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