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て呼んでね!」
その田辺志帆とかいう女子中学生はショートボブの髪をしていて私の背より少し小さい、可愛らしい子だった。そういや、クラスで何回も見かけた顔のような気がする。
「あ……いやごめん、でも田辺さんみたいな人がどうしてここに?」
「なによ~、あたしに美術室は似合わないみたいなこと言ってくれちゃってーっ……。まぁ、絵がヘタなのは事実なんだけどね。おかげで、今だにあたしだけ先月の美術の課題完成してないのよ。だから、居残りでちょっとだけここ使わせてもらいたくて……」
「えーっ……そんなの自宅でやればいいだけじゃあ……」
突然の要請に私は顔が引きつる。一人で集中する空間を破られたくはない。
「やり方がわからないからここへ先生に教わりに来たのよ。でも良かった。いつもここに久遠くんがいるなら百人力だわ! お願い、あたしの課題を手伝って! やり方さえ教えてくれれば、後は自分できちんとやりますから! どうかお願いします!」
田辺は私の嫌がる顔も無視して、お願いお願いと手を合わせたポーズをとって引き下がろうとしない。ついには根負けして渋々引き受けることになってしまった。
「その替わり、ここで私が漫画を
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