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しかし、
今回のこの発明はそういう安易な発想とは一線を画していた。
むしろ飛行機やヘリコプターのように安定した飛行を目指すのではなく、
水中を跳ね回る微生物のように、
手と足の先から伸びるワイヤーを電磁気力で触手のように伸縮させて空を”泳ぐ”ことを可能としているのである。
「それにしても、
地下の生き残りとはいえ、
探せば優秀な人材はいるものだな……。
身のこなし、
器用さ、
ともに申し分ない。
男どもよりよっぽど使えるよ……。
まさに彼女は間違いなく適応度レベル5の者だ。
第22班の班長はあの子で決まりか…………」
まるで小鳥のような身軽さで飛び回る卵志帆の姿を見て感心する霄香帆。
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