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「おかえり、瑠唯」
仕事を終えて自宅に帰ると、史弥が笑顔で迎えてくれた。
それだけで、一週間の疲れなんてどこかへ吹き飛んでしまう。
史弥が私以外の女と逢瀬を重ねていると思っていたけれど、それは全て私の勘違いなんじゃないかと思った。
実際、史弥の仕事は私なんかとは比にならないくらい忙しい。
接待も残業も、目が回るほどあるに違いない。
それでも私に会うための時間を作ってくれて、私をこんなにも愛してくれている。
そう思うと、疑っていたことを申し訳なく思えてくる。
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