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その後、お互いに何も言葉を発さなくなって随分と長い間、沈黙が流れていたように思う。 数分か、数十分か。 正確にどのくらいの時間が経ったのかは分からないけれど、(しばら)くして、スースーと規則正しい史弥の寝息が聞こえてきた。 チラリと横目で史弥を見ると、あどけない寝顔を浮かべて眠っている。 それに対して私は……全く眠れそうにない。 身体は限界なほどに疲労を感じているというのに、眠気がやって来ることはなく、はぁ…と小さな溜め息を吐いた。 何か飲もうと思った私は、腰のあたりで絡まっていた史弥の腕をそっと(ほど)いた。 もちろん、史弥を起こさないように慎重に。 むくりと上半身を起こすと、ギシッとベットが軋む乾いた音が響く。 それに反応した史弥が「んん…」と小さく(うな)りながら、解いた腕をまた私の腰あたりに絡ませてきた。
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