番外編2

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今まで一度もその小さな身体を乱暴に扱う事はしなかった。 いつだって傷つけないように怖がらせないように、細心の注意を払っていたのに。 「……っん、…っふ…、」 脆い理性は一瞬にして打ち砕かれ、余裕なんて微塵もないと言っているも同然の荒いキスを繰り返す。 「…っふ、…ぅ」 苦しそうなそのくぐもった声にすら欲情してしまう。 雫の身体に徐々に重心を掛け、深く口づけたままドサッとソファに押し倒す。 欲望の赴くままに、そのまま雫が着ていたTシャツを首元まで捲り上げた。 「…っん、…っあ、」 露わになった肌に唇を寄せて舌を這わせば、雫の身体がピクリと揺れる。 シャツの裾をきゅっと掴むその小さな手が微かに震えている事に気づいているのに、一度熱に浮かされた本能が止まる気配はなく、その白い首筋に顔を押し付けるように埋めた。 「…わり、止まんねぇかも….、」
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