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真っ暗な暗闇の中、唯一の光を放っている液晶。
そこに羅列されている言葉は決して難しいものではないのに、頭が理解に追いつかない。
これは私が見ている悪夢なんだと、そう思いたかった。
けれど身体中に走る鈍い痛みが、嫌でも目の前で起こっている事が現実なんだと教えてくる。
「――…なぁ」
私が心から愛した人は、
「使えなくなるなら、腕か足…どっちがいい?」
私の心と身体に、何度も消えない傷を刻んだ。
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