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※ファンタジー/人外受け
「チェンジ。」
その言葉に、ああ、またかと思う。
青白い光を放つ、魔法陣の上で俺は、もう何度目になるか分からないため息をついた。
俺、ノアは所謂、下級魔族と呼ばれる存在だ。
基本魔族は魔界で暮らしているが、俺のような下級と呼ばれる奴らは自分自身で魔力の生成ができないため、中級以上の魔族の下につくか、こうやって人間に召喚され契約の元に術師である人間の魔力を分けてもらう方法で魔力を供給してもらうしか生きていく道がない。
戦争等の有事も現在、人間界でおきてはいない。そのため魔力を持っていてそれを使いこなせる所謂、魔術師と呼ばれる人々は戦闘のためではなく、まるで装飾品のように魔族を使役している。
そうなると当然、見目の良い者が重宝される訳で、三白眼気味の目はキツクつり上がっていて、薄い唇は貧相で色気もへったくれもなく、背丈も低く、手足が不格好に長く、筋肉もつきにくく薄い体。魔族の中には青やピンクなどまるで宝石のような色を持つ魔族も少なくは無いが、残念ながら俺はくすんだ灰色の髪。魔族らしさと言えば、人間とは違った瞳孔の形をしている瞳ととがった耳位だ。
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