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不可抗力だったのだと言いたかったが言えなかった。
あまりに、クロード様の声が切実だったからだ。
「申し訳ありません。」
使い魔として言えることは他には何もなかった。
クロード様が俺の上にのしかかる。
「本当に反省してるなら、誠意を見せてくれるか?」
「……はい。」
大体、こういう時は理不尽に追い詰められるセックスを強いられるのだ。
それは分かっているのに、俺は頷いた。
* * *
「これが何だかわかるか?」
洋服を全て脱がされて、裸になった後、クロード様が手に取って見せたのは、小さな青い玉だった。
大きさは握りこぶしよりは大分小ぶりで、クロード様の手のひらにすっぽりとおさまっている。
石ではないし、見たことのないものが何だか分かる訳が無かった。
首を振って意思を伝えると、喉の奥でクロード様が笑う。
「これは、俺の魔力を液体にして周りをコーティングしたものだ。」
青い色はクロード様の色なのか。そう考えていると体をうつ伏せにひっくり返された。
「暴れると、中で割れるからな。」
クロード様はそう言うと、俺の中に、その青い球体を一つ、また一つと埋め込んでいく。
「ぅあ、んっ……。」
つぷん、つぷん。
香油をまぶしながら中に入っていく球は冷たい。
「いくつはいるかなあ。」
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