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のんきなことをクロード様は言っているが、若しも中で割れたらと思うとうかつに動けない。
魔力は俺達魔族にとって栄養であるとともに、性的快感を与える。
粘膜の中でこれが弾けて中の魔力が溶け出したらと思うと、期待なんてできるはずもない。
「じゃあ、もう一個。」
つぷん。
「ひあぁッ。」
中で球体同士がぶつかって、ぎちぎちになっている。
下腹はパンパンになっている気がする。
思わず、腹を撫でる。外から触っても堅い球体が分かる位ぎちぎちに入っている。
「む、無理です。こんなの……。」
おずおずと切り出すと、クロード様は溜息をついた。
「ノアが悪いんだろう。他の人間と関わるのだから。」
そう言うとクロード様は俺の腰をそっと撫でる。
指先からは魔力を放出していて、まるで媚薬の様に作用し始める。
わずかな量、指先から皮膚に流し込まれただけでこれだ。粘膜の中で割れることがあったら多分俺はおかしくなってしまうだろう。
「ごめんなさい。」
「うん。そんなに、それが入っているのが嫌なら、自分で出してみろ。」
ただし、手でかき出さずに。そう付け加えると、とろけるような笑顔を浮かべ俺から手を離した。
「いきんでみれば出てくるだろ?」
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