第Ⅴ話 天使の魔導書

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 さらに総長ハインリヒティウスも『術師アヴラメリンの聖なる魔術書』で召喚した聖主語天使を通し、マルクの呼び出した悪魔に命じるとその効力をすべて無効化。  まるで為す術なく、手も足も出ないままマルク達禁書の秘鍵団は大敗を喫する。  深手を負いながらも逃走を図る秘鍵団の面々。  だが、そこを待ち構えていたとばかりに、魔法修士でもあるシェルモン提督のもと、『オカルト哲学第4の書』で七惑星の霊を宿した七聖霊艦隊の重武装ガレオンが一斉砲撃。マルク達の「レヴィアタン・デル・パライソ号」は麒龍の海賊船ともども撃沈させられてしまう。  自分達を象徴する船が沈みゆく中、マルクは自身の片眼を対価としてソロモン王の72柱の悪魔序列70番・願いの貴公子セエレの瞬間移動能力を使い、団員達を「それぞれの望みがかなう場所」行きの船(※主要な港町なので、そんな船はゴロゴロ停泊)に逃し、辛くも団員達の命だけは助かる。  だが、マルクはレヴィアタン号とともに沈み、行方不明に……。
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