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と、その時、要塞の港から動き出す七聖霊艦隊の船影が。
だが、マルクは慌てる様子もなく「出航の合図を派手に打ち上げようじゃないか…」と、バホメット号の普段は曲がっている長い鼻を一直線に伸ばして大口径の主砲(※ご多聞に漏れず、射撃を司る序列8番・力天使の公爵バルバトスを宿す)に変形させ、それを撃ち込んで七聖霊艦隊の数隻を一撃で轟沈。
それを門出の祝砲代わりに、意気揚々と全員で脱出するのだった。
そんな彼らの新たな船をアルゴナウタイ号で追うふりをしながらも、メデイアを助けてもらった恩もあるのでハーソン達は黙って、また、一緒に乗り込んだイサベリーナは嬉々として見送る。
そして、以前よりもますます力を増した秘鍵団の姿に、団長ハーソンは「我らももっと修練を積まねばならん」と騎士団員達を叱咤激励する。
他方、今回の一件で主要幹部を失ったイェホシアス会の影響力は低下、ハーソンと羊角騎士団は再びエルドラニア帝国の主力海賊討伐隊として返り咲く。
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