指と背中

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きみの背中に 自分の名前をなぞってみた  なぁに? 少し笑いながらきみが言う  いや  特に意味はないけど  つい 戸惑いながら僕が言う くるっと振り返り 抱きしめられた  あなたのそういうところが好き 密着させていたほほを離すと 僕のほほに強くキスをするきみ 我ながらなんて照れることをしたんだろう と 後になって想った 間違いなく赤くなっている顔 見られたくなくて まだくちびるを離さないきみを払い もう一度 ふたりのほほをくっつけて 強く抱きしめ返した やわらかいな
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