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4月の夜の空気は、昼間の暖かさを忘れたみたいにやけに冷たい。 まだ完全に春になりきれていない風が、僕の頬を掠めていく。 足を止め、じっと月を見上げた。 初めて『矢野』の家に迎えてもらった日も同じ月だった。 僕は、5歳だった。 僕は、矢野家の本当の子どもではない。 今日と同じ月が出ていたあの日に、僕は今の両親と親子になる『契約』をした。
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