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手に持った懐中電灯の光が左右に揺れる。
さっさと帰ろ…
私は震える体を抱き締めるようにして早足で家へ向かう。
トッ…ピチャッ…トットッ…
少しすると私の後ろを着いてくるような足音がしだした。
無視をしながら早足で逃げるように歩く。
それに合わせるように足音もついてくる。
私はもしかしたらと思い、ゆっくりと振り向く。
もしかしたら…しずくちゃんかも…と。
しかし、懐中電灯が照らしたのは笑いながら私を見る不気味な「人間の男」だった。
その男の手には光輝くナイフ。
「こんばんわ~!」
にた~ッと笑う男。
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