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私はその後の記憶がなく、気がつくと交番の前に立っていた。
さっきまで手を引いていたしずくちゃんの姿もいつのまにか消えていた。
警察の方が雨の中立ち尽くしてた私を見つけ保護して丁寧にタオルや、暖かいものを振る舞ってくれた。
その後は女子高生切りつけ犯に会ったことや事情聴衆を終え、お母さんが迎えに来て無事に帰ることができた。
「さつき?早くリビングに入りなさい、風邪引くよ。」
家につき、玄関でボーッとしてる私に声をかけるお母さん。
「お母さん。」
「何?」
「私ね、しずくちゃんって子に助けられたの。赤いレインコートをきて茶色の髪の…」
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