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しずくちゃんが言ったのと同時にピシャーン!と雷が落ちた。
その光が玄関の小窓から差し込みしずくちゃんを照らした。
その照らされた半分の顔には先程までなかった血がベッタリとついていた。
一瞬鉄の臭いもした。
よく見ると私の手にもベッタリと血が…
「うわ!?」
私は思わず後ろに倒れ、尻餅をつく。
ハァハァと呼吸を荒げ、手で体を少しずつ少しずつしずくちゃんから遠ざける。
しずくちゃんは驚きを露にし、一歩私に近づいた
「さっちゃ…「来ないで!」
恐怖のあまり、考えるより先に言葉が飛び出てしまった。
すぐに後悔し、手で口を押さえた時にはもう手遅れだった。
しずくちゃんは今にも泣きそうな顔で私のことを見ていた。
ものすごい罪悪感…
「しずくちゃん…」
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