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「お前…マジでなんか企んでるだろ？」
「企んでたとしても保には言わないわよ。」
「マジでバカなことはやめておけって。下手すると全て失うことになるぞ。」
「じゃあ、保が私と付き合ってくれたら大人しくしてようかなぁ。」
本気とも冗談とも取れるような言い方でユリが言う。
「付き合うって…それは、いつも言ってるだろ？俺はーーー」
「はい、はい、もうこの話はおしまい。保が心配するようなことはしません。私だって今の仕事を失いたいと思わないわ。せっかく手に入れたポジションだもの。それに保と友人として過ごすプライベートもね。」
ほんの少しくらい嫌味を言ってもバチは当たらないだろう。元より思いが届くことはないなんて承知なのだからとその言葉はユリの胸のうちだけで呟かれた。
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