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 悪魔のその感情も、神様のシナリオ通りかもしれません。  神様はとても嬉しそうに、そんな神様の目がよく見えるように、無表情な悪魔の顔を人差し指で押し上げて上を向かせました。 「『神』同士が興味を持ち合っても、互いの都合の押し付け合いだろ」 「……」 「互いを尊重するなら、それも孤独と同じことだ。バラバラのパズルが、偶然隣り合う相手を見つける、そんな幸運はあり得ないから」  この神様はどうやら、とんでもない欲張りのようでした。だから独りなのだと、悪魔にはわかります。  ぴったり合う相手でなければ、神様は嫌なのです。そんなヒトはそもそも存在するものでしょうか。  悪魔は純粋に、不思議な気持ちになっていきました。 「人間が相手なら、孤独を忘れられると思ってるんですか?」  果たしてヒトというものは、そこまで神様に都合の良い存在でしょうか。  使いの神様はいったい、ヒトに何を求めているのでしょうか。  ヒトを糧として生きる悪魔は、少しずつ思いを巡らせ始めます……。 *
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