連鎖
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あれから俺も鬱々とした日々が続いた。それでも二年が経って、忘れられはしないものの、自分の中で折り合いをつけ始めた。 けれど今日、見てしまったのだ。 油断して通りかかった、白く美しい角地の一軒家。 玄関戸が開いて活発そうな幼児が飛び出す。 そのあとからは仲睦まじそうな若夫婦が、あのときの二人のような笑顔で現れた。 【了】
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