\(^O^)おっはよーう(^O^)/

3/17
前へ
/28ページ
次へ
そうなのだ。 優香はめがねをやめ、コンタクトにしたのだ。 やはり、人間は見た目からだ。 まずはめがねをやめることで、みんなに受け入れてもらいやすくなるかもしれない。そう思い、お母さんに頼んだのだ。するとなんと、すぐにコンタクトを買ってくれたのだ。 お母さんいわく、「めがねは見ているだけで目が悪くなりそう!」らしい。正直言って意味がわからない。が、どんな理由でも、こんなにすぐに買ってもらえるとは思わなかったので、お母さんの変な価値観に感謝、感謝だ。 (このコンタクトパワーで、面白い挨拶を繰り出してみせる....!) そんなことを考えていると、もう私の視界の中には、少しオンボロな校舎がうつっていた。この校舎こそが私の通っている花宮高校だ。 ゴクン 口の中の唾を飲み込む。 実際に学校を前にすると、緊張してくる。 「だだだいじょうぶ、だいじょうぶ、いめーじはなんかいもしたんだから。」 これ以上にないくらいの頼りない声で自分に言い聞かせ、私は校門をくぐった。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加