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恥ずかしさのあまり、つい境さんの顔から視線をはずしてしまう。
(やばい、すこしおかしかったか...?)
穴があったら入りたいという気持ちが心の底から溢れてくる。
私が焦りはじめたその時、
「おはよう!」
ニコッと笑顔で挨拶を返してくれた。
その瞬間私の心が温かいものに満たされる。
(うわぁ....なにこれ、うれしい....)
ぼーっとしていると、境さんが私の横を通り過ぎていき、私は我にかえる。
(あ、もうすぐ朝課外が始まる。急がなきゃ。)
優香が、その後教室までの道のりをスキップ気味で進んでいったことは言うまでもないだろう。
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