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わたし、藍花優香(高校1年)には、友達がいない。
けれど、話すことが嫌いなわけでも、苦手なわけでもない。人見知りなわけでもない。
むしろ、誰にでも話しかけることはできるし、みんなの先頭にたったり、前に立って話すことや手を挙げて発表することも好きだ。
昔は、そんな自分に満足していた。
気づいてしまったのは、中学校3年生のときのこと....
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その日、私は小学生の時からの仲である友人4人とカラオケに行っていた。
「♪みーんなっでっあーいさつー
おかえししましょ~はぁ~ろはろ~、はいっ!」
その歌はその時流行っていた歌だった。
題名は忘れたが、マイクを向けられた人が、「はぁ~ろはろ~」と返す歌だった。
正直私には、この歌の良さが全く分からなかったが、最近の流行りというのは、そういうよくわからないものばかりだった。
「はぁ~ろはろ~!」
1人目の子が応える。
「おーいいねー!次っ!はぁ~ろはろ~、はいっ!」
2人目の子にマイクが向けられる。
「はぁぁろはろぉ!イェー」
2人目の子が熱唱で応える。
(ふふふっ、バカだなぁ)
そんな事を思いながら、楽しく3人を見ていた時だった。
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