太陽への神の道

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多くの死を見つめてきた。 多くの仲間を失い、家族を失い、多くの者の屍を積み上げて、平和というものの始まりを作り上げた。 それは本当に『平和』と言えるのだろうか。 共に戦ってくれた仲間たちは声をあげて喜ぶ。戦場に散った友のために泣く。 俺は、素直には喜べなかった。 大切な人たちを失ってまで、手に入れた平和に何があるのだろう? 戦乱の中、俺は軍師と呼ばれた。 知恵を使って、何千何万の命を奪った。 その見返りなのだろうか。 兄と弟を奪われた。 そのため、今の俺に家族と呼べるものはいない。 どうしようもなく冷たい風が俺の胸に響いてくる。 戦乱が終わった今、悠久の平和を作り上げるために俺の知恵は役には立つだろう。 だが、もういい。 俺は、人々が戦乱の終焉に歓喜する中、一人旅立った。
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