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何だかよく分からないけど、癒されに行こう!そう決め、折れたヒールを両手に握りしめ、ヒールが折れたせいでカカトがパカパカいうパンプスで走りました。
壁の向こう側は林のような感じで、背の高い木々が生い茂っています。まるで森の中にいるようです。
その奥に建物らしき物が見え、かわい子ちゃんが走って向かって行くので追いかけます。
その建物の全貌が見えて驚きました!あんなに木がたくさんあったのに、拓けたそこにある物は白い壁に窓枠は水色で統一されていて。柱や小さなバルコニーの手すり、軒先なども綺麗な水色で統一されたそれは、まさに大正ロマン溢れるお屋敷でした。
口を開けて見ているうちに、かわい子ちゃんが玄関へと入ってしまいました。ぽけーっとしながら続く私。
「……お邪魔しま~す……」
恐る恐る中へと入ると、コレまたビックリ!靴を脱ぐスペースがないんです!え?土足でいいの??しかも目の前にはとても幅の広い階段が!踊り場の左右に二階へ登る階段が別れています!その踊り場には小洒落た照明が付いていて、物語の舞台へと迷い込んだようです。
パニックになりながら立ち尽くしていると、左のお部屋から声が聞こえてきました。
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