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「お姉ちゃーん!ねぶちゃん来たよ~!」
これはさっきのかわい子ちゃんの声だ。
「は?ねぶは明日だろう?それにお前はねぶに会ったことないだろ」
キツイ言い方のハスキーボイスの女性の声だ。
「え?ねぶ来たのぉ?ねぶぅぅぅ~!!」
甘ったる話し方と声の女性のようだけど、だんだんと声が大きくなる……ってこっちに来てる!?
バァン!とドアが開き、目にも留まらぬ早さでタックル、もとい抱き着いてきた女性。
「ねぶぅぅぅ~!!」
「ぐふぅっ!!」
私の「ぐふぅっ!!」で手を離してくれたので、ようやくその姿を確認する事ができた。
上から下までお互い観察をする。サラサラでツヤツヤの茶色い長い髪で、毛先は巻き巻きしている。
目元はどうやって化粧をしているのか分からないけど、綺麗なグラデーションのアイシャドウにまつ毛がくるんとしていて、ぷっくりツヤツヤのピンクのくちびるが奪いたくなるほど可愛くて……
「……だぁれ??」
と声を発しました。うん、不審者扱いですね、分かります。
「あ!!」
と、その女性が言った瞬間、私の顔の横を何かが通った気がして横を見てみるけど何もない……前を向いてまた目が合うけど……不審者でごめんなさい!
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