713人が本棚に入れています
本棚に追加
テーブルを挟んだ向かいのソファーには、三人の女性が座っています。
左から、さっきの着物を着た女の子。私には飽きたのか、一人であやとりに夢中になってます……かわいい。
真ん中には、先ほど抱き着かれた女性。薄いピンクの生地に紫の大輪の花が描かれた、大人っぽいキャミワンピを着ています。
胸元は谷間がくっきり!すっごい細いのに、私のただの脂肪の塊の乳よりありそうです……ゴクリ。
右側には、腰まであるツヤツヤの髪のワンレン女性。黒いキャミにデニムのホットパンツを履いています。そこから伸びる足は細く長く……モデルさんのようです。
「ところで何を持ってるんだ?」
右側の女性が、不審者を見るような目で私を見ます。思わず両手を確認すると、握りしめたままのヒール。
「……え~と……折れたヒールです……」
「……そうか……」
微妙すぎる沈黙タイムが発生しました!!何を言ったら良いのか分からないまま視線を泳がせた時です。
「うひゃあ!」
私のスネにモフモフっとした感触が!
「「こら!スネ子!!」」
真ん中と右側の女性がハモリました。
「……あ……猫ちゃんですか??猫ちゃ~ん……」
最初のコメントを投稿しよう!