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そんな私に優しく微笑みかける女神。
「百合ちゃん、ホンットにごめんねぇ~!……あっち行って遊んでなさい!!」
そう言われてかわい子ちゃんは、特に気にする様子もなくトテトテと部屋から出ていきました。……ちょっと気にして欲しかった……。
「そういえばぁ、自己紹介してなかったわね~。私は萌。玉野萌でぇす」
あぁ……キラキラオーラが眩しい……。
「雪女だ。ユキでいい」
かっこいい~……。
「……萌さんとユキさんですね……なんかイメージ通りっていうか……えっとあの……」
「なぁに~?」
「名は体を表すって感じです……」
「うふふ~。ありがとう。それで~、百合ちゃんはどうしてここに来たのかなぁ?」
教えて?と小首を傾げてお願いされ、今までの経緯と今日一日の出来事を話しました。
「そうかそうか。大変じゃったのう」
「はい……って、えぇ!?」
いつの間にか私の隣に男性が座っています!お歳は60歳前後、なのに若い頃は絶対イケメンだろってくらい整った顔立ち。そして全身から溢れる気品。お爺ちゃん、なんて呼んだら失礼な素敵な男性でした。
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