713人が本棚に入れています
本棚に追加
「そしてあちらこちらを転々としているうちに、たまたま近くにいた萌とワシが妖力を感じ近づいたんじゃ。話しを聞けばみんなと旅をしておると言うからな。面白そうじゃから、ワシらも付いて行ったんじゃ」
スケールがデカい話だよ……。
「そのまま全国を転々としていたが、ワシと萌のせいか他の妖怪は住もうとはしなくてのう。そんなある日ここの場所に着いた時じゃった」
超メジャー妖怪ですもんね……。
「迷い家から出ると一人の小童がおった。そ奴も純粋な心の持ち主で、ワシらが見えておった」
そ奴「も」って私もですか!?と聞けない私。
「わらしともすぐに仲良くなってのう。そしてここは自分の山だから、ここに住めと言うんじゃ」
山を持ってる子供って一体……
「人も来ないしいいだろうと言う押しに負けてな。ワシらはここに住んでおる。しかし人間は土地を持っているだけで金が必要なのだろう?ワシらには必要ないから知らなかったが、それを知って申し訳なく思ってのう」
確かに固定資産税とかかかりますもんね……。私もニートの間の税金はきっと親が払ってたんだろうな……私も一緒に申し訳ない気持ちになった。
最初のコメントを投稿しよう!