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次の朝、グランは朝早くに起きて既に剣を振って稽古をしていた。
グラン「ハァッ!ヤァッ!セイッ!」
剣を振るが、まだまだ剣に腕を持っていかれてるような不格好な振り方で一生懸命に剣を振るっている。
その掛け声でダンとクリスティーンは目を覚ました。
ダン「さっそくやってるな。」
クリスティーン「そうね、ダン行ってあげて。」
そう笑顔でクリスティーンに言われダンは勿論だという顔で寝室から出て外で稽古をしているグレンの所へ向かう。
ダン「おっ!グラン今日も稽古か?偉いな。」
グラン「あっ!お父さん!僕こんなに剣を振れるようになったよ!もっと稽古してお父さんみたいな立派なハンターになってモンスターを倒すんだ!」
そう言ってグランは剣を振る。その様子を見てダンはグランの頭をくしゃくしゃと撫でて言う。
ダン「お父さんみたいになるのは難しいが、グランならできる筈だ!なんたって俺の息子だからな!だがグラン、まだ剣をちゃんと振れてないないな。お父さんのを良く見るんだ。」
そういうとダンは自分の背中に掛けてある得物を持つと縦に振った。
すると鉄の空を切るブォン!という音と共に振り下ろされグランはその父親の姿に目を奪われた。
グラン「やっぱりお父さんはすごいや!僕もする!こう・・・かな?」
一生懸命に剣を振るが、やはりまだ剣に体を持ってかれている。
ダン「グラン、剣を振る時にはもっと腰を入れるんだ。お父さんが体を支えてあげるからもう一度やってみるんだ。いいね?」
そういうとダンはグランの体を支えて剣を教える。
クリスティーン「二人とも!朝ごはんまだでしょ?作ってきたから食べてちょうだい。」
クリスティーンはそう言いながらダンとグランのいる玄関先にサンドウィッチを持ってくる。
グラン「わぁい!お母さんのサンドウィッチだ!僕お母さんの作る料理大好き!」
グランはサンドウィッチを頬張りながら満面の笑みを浮かべる。
クリスティーン「あらあら、ほっぺに卵が付いてるわよ?慌てなくてもたくさんあるからゆっくり食べなさい。」
クリスティーンがクスクスと笑いほっぺの卵を取ってあげる。ダンもその横で美味そうにサンドウィッチを食べている。
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