第一章:災厄

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ダン「うおおぉぉぉおぉぉぉぉ!」 雄叫びをあげながらダンは斬りかかり、モンスターの片方の目を潰しモンスターは悲痛な叫びを上げ怯んだ。 ダン「今だ!みんな!この隙を逃すな!!」 その掛け声と共に他のハンターがボウガンの弾を浴びせ、斬撃を繰り出した。 だがモンスターは咄嗟に薙ぎ払った尻尾で数人のハンターを吹き飛ばし、巨大な爪でハンターを引き裂いていった。 ダン「くっ・・・!なんて強さだ!だが・・・これはどうだあぁぁぁあぁぁ!」 ダンは足腰に力を入れ踏ん張ると雄叫びと共に大きな剣を振り下ろした。 だが、モンスターの甲殻を引き裂くまでには至らなく、弾かれてしまった。 モンスターはその隙を見逃さず、ダンを太く鋭利な牙で突き刺し地面に叩きつけた。 ダン「がはっ・・・!くそ・・・・!俺は・・・まだやれる・・・!」 周りを見ると他のハンターは既に全滅し、ダン一人だけが残っている絶望的な状況だった。 モンスターは立ち上がるダンを見ると息を大きく吸い込みダンに向かってブレスを吐き出した。 ダンは成すすべも無く吹き飛ばされ壁に激突し命を落とした。モンスターは片目を失った怒りで村を破壊していった。そして遂にグランのいる家を爪で抉ると地下シェルターの扉ごと吹き飛び中にいるクリスティーンとグランが丸見えになってしまった。 グラン「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 グランは叫び声を上げ、クリスティーンは近くにあった護身用の銃を手に取り、グランに言った。 クリスティーン「グラン!!逃げなさい!お母さんは大丈夫だから!あなたは逃げなさい!!」 グラン「でもっ!お母さんが!死んじゃうよ!」 クリスティーン「行きなさい!!お願いだから!!逃げなさい!!」 今まで見たことも無い母親の形相を見てグランは首を振ってクリスティーンにしがみつく。 グラン「いやだ!お母さんと一緒にいる!一人ぼっちはいやだ!!」 クリスティーン「駄目よ!!お母さんも後で行くからグラン!あなたは先に逃げなさい!!」 そう言ってグランを逃がすとモンスターはグランを目で追い、追いかけようとした。 だがクリスティーンが銃を撃つとクリスティーンに向き直り唸り後を上げる。 クリスティーン「これで良かったわよね・・・ダン・・・・」 これがクリスティーンの最後の言葉だった
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