誰にも賞賛されない物語

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よし、こんな感じで良いでしょう、どストライクとはこの事です、あとは完成を待つだけ。 まぁここからが長いのですが・・・ん?何やら視線を感じますね、後ろですか。 やっぱり気のせいじゃなかった、警戒しなくてもいいですよ、こちらは危害を加える気はありませんから。 それにしてもこんな所で誰かに会うなんて珍しい・・・かれこれ数百年ぶりですね、誰かと会話するのは。 あぁ、挨拶がまだでしたね、こんにちは、私はここの管理人のようなモノです、アナタは? ・・・・なるほど、物語を糧にする渡り鳥のような存在なのですね。 でしたら丁度いいです、話をするのが久しぶりで私も興が乗ってしまいました。あれが完成するまでしばらく暇なので おそらく私しか知らないであろうとっておきの物語があるのですが、もう少しばかりお話に付き合って頂けないでしょうか、え?アンタしか知らないようなそんなマイナーで地味そうな物語に興味無い? ・・・人をイラっとさせる事を平然とぶっこんで来ますねアナタ・・・ですが安心してください、今からお話するのはマイナーかもしれませんが決して地味なお話ではありません、ごく平凡な・・・いえ、平凡にも満たない一人の男が誰かの為に必死に戦い抜いた物語なのですから。 少し長く・・・いえ、皆さんとても楽しい方でしたからきっとあっという間お話です。 さぁ、トイレは済ませましたか? それでは始めしょうか...誰も知らない物語を。
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