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――――西暦2110年
宇宙開発が進み、宇宙空間の超長距離航海が可能になった時代。とある星に降り立ったシャトルが地球上に存在しない鉱物を発見。
持ち帰ろうとしたところ帰還中に原因不明の事故が発生。大気圏でシャトルはバラバラに砕け、積荷の鉱物も太平洋の奥深くに沈む。
沈んだ鉱物は大気圏との摩擦で削れ、本来の７割程の大きさになって沈んだ。
残りの３割は大気中に粒子状となって漂い、それからというもの地球全土を覆うオーロラのようなものが見えるようになった。人々はこれを虹膜と呼んでいる。
カーテンが出現してから、次第にギフトと呼ばれる特殊能力に目覚める人間が増える。これらの人間を人々は侮蔑と畏怖、そしてほんの少しの憧憬を込めてこう呼ぶ。
『受領者』と。
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