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僕は、天気予報を見ていた。僕が住んでる地域に梅雨前線がかかっている。画面が変わり、僕が住んでる地域に近い都市の週間天気予報を見る。ずっと傘印が付いている。また画面が変わり、地滑り・川の増水注意と出ている。晩酌しながら見るその天気予報は、あまり良い気分がしない。僕は、天気予報に続く夜のニュースを見てから布団の中へ入った。
次の日、僕は車で会社へ行った。雨が降ってる所にさしかかるとワイパーを動かす。駐車場に到着すると、傘をさして会社の建物の中へ向かった。会社の中へ入れば後はタイムカード押して仕事すればいい。仕事が終われば、タイムカード押して傘をさして駐車場へ行く。後は車を家まで走らせればいい。
これを1週間繰り返した。金曜日になり、食材がなくなってきたので帰りにスーパーへ寄ることにした。スーパーでレトルト食品や乾物などを買い、それを車のトランクに入れるとそのまま帰宅の途についた。
道中、増水した川沿いの道を走ってると、対向車線からヨロヨロと走ってくる車を見つけた。よく見ると、そいつはスマホを弄りながら運転してる。どのアプリを開けてるのかわからないが、前を向いてないのは確かだ。
こっちの方へ向かってる車は、僕の正面目がけてきた。僕は、正面衝突事故を避けようとハンドルを切った。僕の車とそいつの車は正面衝突は避けられた代わりに土手になってる道を外れた。
奴の車は、土手の下にある犬走りへ落ちた。僕の車は川の中へ落ちた。僕の車は川の底へ沈んでいく。ドアを開けようとしたが、水圧で開かない。車内には窓ガラスを割るような道具もない。僕はこのまま死んでいくのかと思いながら、運転席で気を失った。
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