金の王子か、銀の王子か

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  「あー、いいお湯でした」  鈴は道の駅にある温泉から出て、ソフトクリームの店の前に居る尊のところに行く。  あのあと、せっかく一般道に降りたので、少しその辺を回ってみないかと誘われたのだ。  鈴はすぐに承諾した。  あれほど行きたかった九州だが。  自分の心が決まった今……  決まった今……  ……いや、あんまり決まってないかもしれないが。  そこに着いたときが、この旅が終わるときのような気がしていたからだ。
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