金の王子か、銀の王子か

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「鈴」  案の定、征の姿が映った。 「征さん、何故、この番号を……」 と思わず呟くと、横で尊が、 「待て。  新郎がお前の番号知らないの、おかしくないか?  っていうか、新郎の番号、登録してないのもおかしくないか?」 とまるで他人事のように冷静に語ってくる。 「鈴」 と呼びかけてくる征の背後の壁になにやら見覚えがあった。 「ぽすは預かった――」
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