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モニターが消え、照明が点灯する。
明るくなったことで生徒会メンバーに視線が集中する。
「これは、どういうことですか?」
「仕事をしていなかったのは会長ではなく副会長だったんですか?」
「会長が倒れた何て聞いていません」
「酷い・・」
さっきまで一言も言葉を発しなかった生徒たちが次々と副会長たちに非難を浴びせる。
それを壇上から眺めていた会長の目はどこか寂しそうだ。
「ち、違うんです・・」
「何が違うんですか?」
言い訳をすればするほど彼らは追い詰められていく。
だが、転校生は
「お前ら、オレたちは悪くない!悪いのは瑞希だ!あいつがオレたちを騙したんだっ!!」
ざわつく体育館の中でその声だけははっきりとみんなの耳の届いていて、それが増々彼らの立場を揺るがした。
「琉浮・・」
庇ってもらって嬉しそうにほほ笑む副会長だが親衛隊は慕っていたいた彼の情けない姿に絶望した。
「日向さま・・・」
冬矢琉浮が来るまでは、お茶会なども開いて親しい関係が続いていたのにそれがプッツリとなくなり、それどころか親衛隊を罵倒するようになった。
あの優しくて思いやりのあった日向美咲は見る影もない。
だが、それは日向美咲の偽りの姿だとはこの時誰も気づいていない。
そう純粋に彼らの変わり果てた姿に絶望したのだ。
書記の親衛隊も庶務の親衛隊もみんな同じ気持ちだった。
もう、やめよう・・・
「降谷会長!お話があります」
手をあげてそう発言したのは3人の親衛隊隊長。
「どうした?」
手招きする会長の傍に彼らはゆっくりと近づいて行く。
彼らが自分の親衛隊隊長だと気づき不愉快そうに顔を歪める。
「何の話ですか?」
最初に訪ねたのは副会長。
「あなたたちに話なんてありませんよ」
顔をしかめている副会長を無視して3人の隊長は会長の前に立つと彼にしか聞こえないこえで話をしだした。
眉間にしわを寄せながらそれを聞いた会長は小さく息を吐いた。
「それでいいのか?」
「はい、もう私たちは彼らに未練はありません」
「そうか・・わかった。じゃあ、みんなの前で宣言しろ!」
「ありがとうございます」
涙目で頭を下げる3人に会長は同情した。
そして、壇上から
ーーーーこう、宣言した。
「みなさん、聞いてください」
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