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「何ですか・・?」
「お前は、親衛隊に解散され副会長の任を解かれた。オレも、島崎も小野寺も承認済だ。」
「そうですね・・でも、理事長はどうしたんですか?」
「あなた方の承認があっても理事長が承諾しないと行使されないのはご存知ですよね?」
「クッ!」
副会長の言うことは本当だ。3人が承諾してもこの場に理事長の承認がなければ無効となる。
「そうだ、理事長の承認が必要だ・・」
悔しそうに唸る風紀委員長を横目に会長は口角をあげる。
「だ、そうだ・・調査は終わったんだろ?いい加減に正体を明かしたらどうなんだ?」
会長の視線の先にいるのは一人の生徒。
生徒会の存続を揺るがした張本人。
「何を・・言ってるんですか?」
副会長の声が震える。
まさかーーーまさかーー・・
冬矢琉浮は俯いていた顔をゆっくりあげる。
長くてキレイな指が、大きなメガネにかかるとそれを外した。
現れたのは、青い瞳ーーー
それはキレイな青・・
吸い込まれそうなキレイな色・・
メガネを床に投げ捨て
今度は頭に手がかかる
あっと思った瞬間
もじゃもじゃの髪がーーー金色に、変化した
誰もがその光景に見とれた
そして、彼はニヤリを笑みを浮かべていた。
「よく、わかったな・・」
金色の前髪が揺れる
「当然だろ・・」
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