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「ど、どういうことですか?」 冬矢琉浮(ふゆやるうき)は風紀委員長から封書を受け取ると中から書類をだし、目を通すとスッとサインをした。 「え、はっ・・?」 その行動にみんな唖然とした。 「なぜ、あなたが・・サインを?」 動揺しながらも何とかそれだけ口にする。 だが書類は会長に渡り彼もサインをし続いて総隊長、風紀委員長も・・と、全員のサインが記入され冬矢はそれを副会長にイヤもう副会長ではない日向美咲(ひゅうがみさき)に見えるように突き出した。 「これで、君は生徒会役員ではなくなった」 「な、何なんですかっ!あなたは一体何者なんですかっ!」 動揺する彼に会長は呆れる。 「まだわからないのか?」 生徒たちからも同じ質問があがる。 「そっか、まだ自己紹介をしてませんでしたね・・」 金色の髪をかきあげ、満面の笑みを浮かべてながらこう答えた。 「初めまして、私がこの学園の理事長の降谷優希(ふるやゆうき)です」 「「ええーーっ!!」」 「うそ、あいつが理事長?」 「まさかのどんでん返し・・」 驚きの声を上げる生徒たちの中で、日向美咲(ひゅうがみさき)は大きく目を見開き固まったいた。 目は左右に動き唇は震え顔は真青になっていた。 「---っ!り、理事長?・・降谷って、まさか」 「そうだよ、私は・・降谷瑞希(ふるやみずき)の兄だ」 「そ、そんな・・」 「それだけじゃない、島崎蓮(しまざきれん)はーーー私の息子だ」 「---っ!」 「この勝負、最初から君に勝ち目はなかったんだよ」 冬矢琉浮(ふゆやるうき)の正体に日向美咲(ひゅうがみさき)はその場に崩れ落ちた。 「そんな・・うそだ・・私の野望がこんな、こんなことで終わるなんて・・」 頭を掻きむしり床に頭を打ち付けている姿はアイドルだった姿は見る影もない。 みんなが見守る中日向美咲は理事長が呼んだ警備員によって連行されて行った。 その後、彼は学園から静かに姿を消したーーー・・
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