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「なっ!・・何が、おもしろいんですか?あなたは今、リコールされているんですよっ!」
副会長の必死な言動に会長は動揺することなく彼を見つめる。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「・・本気か?・・本気でオレをリコールするつもりか?」
「ええ、本気です。あなたは与えらた仕事もぜず親衛隊を部屋に連れ込み如何わしいことをしていたそうじゃないですか?」
暫しの沈黙ーーーの後
「ほう・・オレが親衛隊と?」
冷たい視線で副会長を見つめる。
「・・・違いますか?」
その視線は意図あってのもの
「・・・まあ、違わないな。だが如何わしいことはしていない」
だが、曇った目にはそれに気づかない
「ふん、そんな言い訳が通用すると思っているのですか?」
「・・・・お前は」
「え?」
「お前は何をしていたんだ?」
「・・・!」
言い返されて副会長が言葉に詰まる。
「お前こそ、そいつらと遊び惚けていたんじゃないのか?」
会長が指さす方向には、書記と庶務の他にもう一人もじゃもじゃ頭で大きなメガネをかけた転校生がいた。
話の矛先がこちらに向いて彼らは慌てる。だが、空気を読まない転校生は大きな声で会長に食って掛かる。
「美咲は悪くない!悪いのはお前だ!謝れ、謝ったら許してやるっ!」
偉そうに叫ぶ転校生に会長は白い目で彼を睨む。
「なあ、謝れよっ!」
キャンキャン叫ぶ彼に会長はうんざりしていた。
彼が転校してきてから、生徒会が機能しなくなった。
副会長、会計、書記、庶務と次々に彼の虜になり気が付けば会長ただ一人。
恋愛することに文句はない。だが、彼らは仕事を放棄して生徒会室に来なくなった。
それでもきっとここに来てくれると信じていた。
だけど・・いつまでたっても彼らは姿を見せず放棄された書類を不眠不休で仕事に取り組んでいた。
そんな彼らが来たのは1週間後だ。
しかも、余計な奴を連れて・・・。
もじゃもじゃ頭の大きなメガネをしたそいつは先日転校生だとすぐに気づいた。
「会長、いたんですか?」
「・・・お前ら、仕事をさぼって何をしていた?」
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